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脳 不安障害(その8)

「危うく死ぬ、または重傷を負うような出来事の後、思い出したくなくても何度もそのことを思い出してしまう」、こんな状態が1ヶ月以上も続いてはいませんか?
外傷後ストレス障害は、生命に関わるような出来事を体験した後、ふとしたきっかけでその光景を何度も繰り返し思い出す、悪夢にうなされる、びくびくと不安・緊張の強い状態が続くなど様々な症状がみられる病気です。
こころに傷を受けるような出来事は、毎日の生活の中のあらゆる状況で生じます。しかし、外傷後ストレス障害の原因となる出来事に仕事の失敗や失恋は含まれず、誰であっても強い恐怖や動揺、ショックを感じるのが当然と思われるものに限られます。
このような症状が1ヶ月以上続くような場合を、外傷後ストレス障害と言います。


強迫性障害は決してめずらしい疾患ではなく、アメリカを中心に行なわれた調査では多くの患者さんがいることが報告されています。強迫性障害は「強迫観念」と「強迫行為」の二つを特徴とする病気です。強迫観念」は馬鹿げていると分かっていても、繰り返し頭の中に起こってきて振り払うことができない考えのことです。具体的には「不潔恐怖」に対するものが最も多いと言われています。
「強迫行為」は自分では必要ないと分かっていて、止めようと努力しても、自分の思いに反して繰り返し行なってしまう行為のことです。具体的には「確認強迫」と「洗浄強迫」がよくみられる症状です。強迫観念と強迫行為は関連することが多く、強迫観念を打ち消すために、強迫行為を行なわずにいられないということが多いと言われています。


またSADの患者さんにおいては、刺激に反応して体全体に恐怖信号を発信する扁桃体という脳内の部位が、過剰に反応して強い恐怖感を生みだしているのではないかという報告もあります。
単なる内気で人見知りな性格なのか、それとも社会不安障害(SAD)を発症しているのか、または別の精神疾患にかかっているのかどうか。医療機関での診断は、自分自身の話を専門医に相談することから始まります。


「不安を感じると、胸がどきどきして、頭も痛くなる」
〔全般性不安障害の患者さんの例〕
A さんは20歳をすぎたころから、職場で電話に出ること、お茶を出すこと、友達と食事をすることなど、些細なことにも「失敗するのではないか」と不安を感じるようになっていました。最近では、不安を感じると胸がどきどきして、頭痛や吐き気を感じるほどです。他人が失敗すると自分も同じようになるのではないかとまた不安になり、夜も思うように眠れません。
理由が分からない不安に伴うからだの症状に悩み、体調が悪い状態が1年以上も続いています。
全般性不安障害の症状の本態は不安なので、まずはおくすりを使ってこの不安をコントロールが可能なくらいまで軽くし、精神療法などによって不安を患者さん自身でコントロールできるようにトレーニングします。そうすることで、多少の症状があってもとりこし苦労をしなくなり、症状に執着しないようになります。



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