東京クリニック リタリン(その18)
うつ病の治療の経過には大きく分けて、3つのステップがあります。
【ステップ1】 急性期 くすりの飲み始めから、“うつ病”の症状を改善するための治療期間
【ステップ2】 回復期 もとの生活へ戻していくための治療期間
【ステップ3】 再発予防 うつ病の再発を予防するための治療期間
急性期・回復期・再発予防で治療の目的、くすりの服用、日常生活で注意することなどが異なります。
そのため、あなたが今、どの段階にいるのかを把握し、各治療期の特徴を理解しておくことは今後の治療をスムーズに進めるためにも大切です。
うつ病の急性期とは、気分の落ち込み、不安、イライラ、不眠、食欲の低下などのうつ病の症状がもっとも重くつらい期間で、『こころの休息』と『くすりの服用』を中心とした治療でこれを改善していきます。
“うつ病”は、治療を始めてすぐに改善することを目指そうとすると、あせる気持ちにつながり、逆に回復が遅れてしまうこともあります。また、回復の過程には、よくなった後で少し逆戻りすることもよく起こります。「あせらず、じっくりと」治療に取り組んでいきましょう。
精神科や神経科は、精神疾患を専門に扱う診療科で“うつ病”も専門分野のひとつです。また、心療内科は、心身症(からだの病気による発症や経過の中で精神的なストレスが関係している病気)を専門としていますが、“うつ病”の治療も行っています。神経内科という診療科もありますが、こちらは脳梗塞などの血管の障害や神経の障害を専門にしています。
話しやすいということでしたら、普段通っているプライマリケア医も対応してくれますし、専門医を紹介してくれることもあります。このほか職場の産業医や、地域の保健所などでも受診・相談することが可能です。
治療を始めると、「しばらくは週に1回通ってください」とか「このくすりを飲んで、何か気になることがあれば、すぐに相談にいらしてください」などと言われることも多いと思います。また、治療にはそれなりの時間がかかることもありますから、あなたのライフスタイルの中で、通いやすさや診療時間などを考えて、治療が続けられる病院を選ぶことが大切です。
三環系抗うつ薬には、イミプラミン・アミトリプチリン・トリミプラミン・ノルトリプチリン・クロミプラミン・ロフェプラミン・アモキサピン・ドスレピンなどがあります。
四環系抗うつ剤には、マプロチリン・ミアンセリン・セチプチリンなどがあります・
SSRIにはパロキセチン・フルボキサミン、SNRIにはミルナシプランなど。その他の抗うつ薬としては、トラゾドン・スルピリドなどがあります。
治療のポイントは、まず「支持的精神療法」を受け、「環境調整」を行うことが大切です。
うつ状態は放っておいてもよくなることはなく、その症状は次第に悪くなっていきます。そのため、少しでも早く、専門の医師に相談することが重要です。
病医院でのうつ病の治療は、「支持的精神療法」が中心になります。 また、「環境調整」を行うことが大切で、症状の軽いうちに治療を始めれば、3〜6か月くらいで、症状はずいぶんとよくなります。
通院は、最初のうちは1週間ごとで、その後は、症状により通院頻度が長くなるので、 担当の医師と症状の変化について話し、くすりの効果を確かめながら治療を進めていきます。
うつ病は、治療を始めたからといって、すぐによくなるわけではありません。よくなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に改善していきますので、あせらず根気よく治療を進めることが大切です。
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