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不安障害 生涯有病率(その7)

「危うく死ぬ、または重傷を負うような出来事の後、思い出したくなくても何度もそのことを思い出してしまう」、こんな状態が1ヶ月以上も続いてはいませんか?
外傷後ストレス障害は、生命に関わるような出来事を体験した後、ふとしたきっかけでその光景を何度も繰り返し思い出す、悪夢にうなされる、びくびくと不安・緊張の強い状態が続くなど様々な症状がみられる病気です。
こころに傷を受けるような出来事は、毎日の生活の中のあらゆる状況で生じます。しかし、外傷後ストレス障害の原因となる出来事に仕事の失敗や失恋は含まれず、誰であっても強い恐怖や動揺、ショックを感じるのが当然と思われるものに限られます。
このような症状が1ヶ月以上続くような場合を、外傷後ストレス障害と言います。


SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)。
あらゆる社交的場面や「人前で話す」「電話に出る」「注目を浴びる」などの状況で、常に強い不安を感じてしまうSADの治療には、抗うつ作用と抗不安作用をもつSSRIが用いられるケースが多く見られます。欧米では積極的に治療に利用されており、その効果が本邦でも認められています。
SAD の原因は、今のところはっきりとはしていませんが、神経伝達物質であるセロトニンの放出バランスが崩れていることが原因の一つではないかと考えられています。SSRIは、一旦放出されたセロトニンが、もとの神経細胞に再取り込みされることを防ぐことで、神経細胞間の遊離セロトニン量のバランスを保つ薬剤です。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬。
SSRIに比して即効性があるため、SSRIの効果が現れるまでの間に用いられます。あるいは強い不安に基づく身体症状に対して多く用いられます。
β遮断薬。
もともとは高血圧症等に用いられる循環器系の薬ですが、ヨーロッパでは多く用いられており、「非全般型」には効果はあるが、「全般型」には、効果があまりみられないとされています。


精神療法には、「認知療法」と「行動療法」を組み合わせた治療法や、日本で生まれた「森田療法」などがあります。
不安な気持ちが起こるメカニズムを勉強し、自らに不安感を引き起こしてしまう誤った認知パターンを修正できるようにするのが「認知療法」です。
「なぜ、人前に出ると恥ずかしく不安になるのか」というメカニズムを勉強しながら、周囲の人の目や自分の能力を再認識し、不安が発生していた状況の認知を改めます。と、同時に呼吸法やリラックス法、上手な話し方等、不安状況への対処法も合わせて学習していくのが認知療法です。


医療機関での受診を始めた方は症状が少しおさまってくると、「楽になった」「副作用が恐いから」との理由で、自己判断によって薬の服用をやめてしまうことがあります。しかし、こうしたことは病気の回復の妨げとなるばかりか、症状の再発や「うつ病」等のさらなる病気の呼び水となりかねません。医師の指示に従ってきちんと薬を飲むように、周囲の人がサポートをしてあげましょう。



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