不安障害 埼玉 (その18)
診察時にはこのような点がポイントになります
・どんな時に不安を感じるのか
・どんな症状が現れるのか
・いつ頃から症状が現れてきたか
・症状は今までにどのように変化してきたか
・きっかけとなるような出来事はあったか
・学校や職場で気になることはどのようなことか
・家族構成や家庭環境
・これまでの学校生活や職業経験
・どんな性格か
・ほかの病気にかかっているか
・のんでいる薬はあるか・・・など
社会不安障害(SAD)の治療法には大きく二つ、薬を用いて治療する「薬物療法」と薬物を用いず心理的に治療する「精神療法」があります。二つの治療法は単独で行われたり、併用して行われます。いずれの治療法も専門医と相談の上、患者さん自身が納得して積極的に治療に参加することが大切です。薬物療法は不安感情を抑えることを目的とし、学校や職場を避ける等の回避行動を減らし、不安時の身体的症状の緩和を図ります。治療に用いる薬は以下の通りです。
このように、他人に悪い評価を受けることや、人目を浴びる行動への不安により強い苦痛を感じたり、身体症状が現れ、次第にそうした場面を避けるようになり、日常生活に支障をきたすことを、社会不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)といいます。
この社会不安障害(SAD)は性格の問題ではなく、精神療法や薬物療法によって症状が改善することがある心の病です。ちょっと恥ずかしいと思う場面でも、多くの人は徐々に慣れてきて平常心で振る舞えるようになりますが、社会不安障害(SAD)の人は、恥ずかしいと感じる場面では常に羞恥心や笑い者にされるのではという不安感を覚え、そうした場面に遭遇することへの恐怖心を抱えています。
「あの日の記憶が何度もよみがえる。男性が近づくだけで、からだが震える」
〔外傷後ストレス障害の患者さんの例〕
A子さんは仕事からの帰り道に見知らぬ男が近づいてきて、突然ナイフをA子さんの喉もとに突きつけ、A子さんのかばんから財布を奪いとりました。たまたま通りかかった人が大声をあげてくれたので、男はすぐに逃走しました。
しかし、約2週間後に実施された警察の現場検証をきっかけに、事件当時のフラッシュバックと悪夢を繰り返すようになりました。それ以降、症状はさらに悪化していき、男性が近くにいるだけでも体が震え、動悸がするようになりました。
不安が生まれる状況にあえて飛び込んで、刺激に身を曝す「曝露療法<エクスポージャー>」を行います。不安症状を生む状況にあえて飛び込む治療に際しては、唐突に刺激の強い状況に身を投じるのではなく、段階的な目標に沿って、徐々に身を慣らしていき、不安症状を改善していきます。SADの場合は、認知療法と行動療法をグループで行う「集団認知行動療法(CBGT)」も一般的に行われます。森田療法(森田正馬氏が1920年ごろ創始)では、不安や恐怖は自然な感情であり、よりよく生きたいという欲望と表裏一体のものと理解します。したがって不安は無理に排除しようとせずに「あるがまま」におき、不安の裏にある向上発展欲を生かして建設的な生活を営むことを目指します。そうすることによって症状へのとらわれから脱することができるのです。森田療法は入院治療が基本ですが、外来指導も行われています。
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