不安障害 医療保険(その8)
「危うく死ぬ、または重傷を負うような出来事の後、思い出したくなくても何度もそのことを思い出してしまう」、こんな状態が1ヶ月以上も続いてはいませんか?
外傷後ストレス障害は、生命に関わるような出来事を体験した後、ふとしたきっかけでその光景を何度も繰り返し思い出す、悪夢にうなされる、びくびくと不安・緊張の強い状態が続くなど様々な症状がみられる病気です。
こころに傷を受けるような出来事は、毎日の生活の中のあらゆる状況で生じます。しかし、外傷後ストレス障害の原因となる出来事に仕事の失敗や失恋は含まれず、誰であっても強い恐怖や動揺、ショックを感じるのが当然と思われるものに限られます。
このような症状が1ヶ月以上続くような場合を、外傷後ストレス障害と言います。
脳にはおよそ140億個もの神経細胞があり、それらの神経細胞は、神経伝達物質の制御を受けることで、協調して働き、脳全体の機能を調節しています。セロトニンもそうした神経伝達物質の一つですが、そのバランスが崩れてしまうことが、SADを発症させる原因ではないかと考えられています。また、セロトニン同様にドーパミンという神経伝達物質のバランスが不安定になることでも不安を誘発するのではないかと言われており、神経伝達機能が正常に作用すれば不安状態は発生しにくいと考えられています。
「一日中、掃除と洗濯だけに明け暮れる日々」
〔強迫性障害の患者さんの例〕
B子さんは小さい頃から神経質で白黒はっきりしないと気がすまない性格でした。両親の話では、幼少期から同じ動作を何度も繰り返すといった不自然な行為が認められたこともありました。
症状が出たのは結婚後まもなく、自宅の掃除を過剰なほど念入りに時間をかけるようになった頃からでした。洗濯物を洗濯機から取り出すときに、少し洗濯機のふちに触れたような気がするだけでまた洗いなおしたり、掃除機をかけてもきちんとかけられていないような気がして何度もかけなおしたり、1日中掃除に明け暮れる日々が続くようになりました。夫が家にいる休日では、自分がちゃんと掃除機をかけられているか、かけ忘れている部分はないかなどを繰り返し質問します。
医療機関での受診を始めた方は症状が少しおさまってくると、「楽になった」「副作用が恐いから」との理由で、自己判断によって薬の服用をやめてしまうことがあります。しかし、こうしたことは病気の回復の妨げとなるばかりか、症状の再発や「うつ病」等のさらなる病気の呼び水となりかねません。医師の指示に従ってきちんと薬を飲むように、周囲の人がサポートをしてあげましょう。
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