不安障害 カウンセリング(その18)
SADは、比較的若いうちから発症する病気で10代半ばから発症するケースが多いとされています。症状が慢性化してくると、「うつ病」や「パニック障害」等、別の精神疾患の合併が問題となります。また不安な気持ちを回避するためにアルコールを多量に摂取するようになり「アルコール依存症」を引き起こすこともあるため、充分に注意することが必要です。
社会不安障害(SAD)がどうして起こるのか?
残念ながら、その原因はまだはっきりとは分かっていません。しかし、神経系疾患に関する研究がすすんできた今日では、脳内にあるセロトニン等の神経伝達物質がSADの発症に関わっているのではないかと考えられています。
パニック発作を初めて経験したとき、あまりの発作の激しさに救急車で病院へ運ばれることもしばしばあると言います。しかし、このまま死んでしまうのではないかと思うくらいの激しい発作が起こっているにも関わらず、病院で検査をしても心電図や呼吸機能、血圧などには特に異常は認められません。しかし、多くの患者さんがこの検査結果に納得いかず、いろいろな病院を周り検査を繰り返すのですが、その間、適切な治療が受けられないために、症状を悪化させるケースが少なくありません。
パニック障害には、「あの恐ろしい発作がまた起きるのではないか」という不安感(予期不安)が必ず伴い、発作を繰り返すごとにこの不安がさらに強まり、症状を悪化させていきます。予期不安にみられる症状には、パニック発作が起こることに対する不安の他にも、発作が起こったときに人前で取り乱してしまうことや、人に迷惑をかけることを不安がることもあります。
全般性不安障害の患者さんが抱える不安は、持続的で程度も過剰であり、本人が思うようにコントロールできません。患者さんは、自分や家族に何か恐ろしいことが起きるのではないかと絶えず心配し、そわそわと落ち着かず、身震いをすることもあります。些細なことにも常に過敏に反応してしまうため、物事に集中することができません。そして、症状が進むと、睡眠や毎日の生活にも障害をきたすようになります。
外傷後ストレス障害のフラッシュバックなどの主要な症状は、認知行動療法やおくすりの服用によってある程度コントロールできます。外傷後ストレス障害に使用されるおくすりとしては、抗うつ薬の一種でもあるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)や精神安定剤、交感神経系の働きを抑えるおくすりなどが使用されます。
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