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うつ 家族(その18)

うつ病の患者さんの“うつ状態”は半数近くの人が、朝起きたときに最も強く、その後時間が経つにつれて薄れていく傾向があります。しかし、多くの人が、“うつ状態”が治ったわけではないのに、午後になるとよくなったような錯覚をして頑張ってしまい、翌朝またつらくなる。その繰り返しによって、朝と夕方の格差がどんどん大きくなり、うつ病を悪化させていきます。何となく、思い当たるところはありますか?


仕事や家庭生活への復帰を考えるタイミングは、最も重要なポイントです。特に、会社を休職している患者さんにとっては、1日も早く会社に復帰して働きたいという想いが強いものです。
急性期にみられた憂うつな気分、不安、自分を責める気持ち、消えてしまいたいと思うことなどの症状が軽くなり、主に「億劫さ」が残っているという状態になったら、復帰へのリハビリを考え始める目安と考えられています。


抗うつ薬を服用する際、もっとも大切なことは、医師の指示にきちんと従うことです。自己判断でくすりの量を調整したりくすりの服用を止めたりすることは、回復を遅らせたりうつ病を悪化させる原因になります。また、抗うつ薬は、熱を下げるくすりのように即効性のあるくすりではなく、2〜4週間のうちに徐々に効いてきます。したがって、服用を始めてすぐに効果が出ないからといって不安になる必要もありません。その効果があらわれる速度はゆっくりかもしれませんが、抗うつ薬は確実に脳内の神経伝達物質のバランスの乱れを調整しながらうつ病を改善していきます。


周囲の方のうつ病への理解が、うつ病の患者さんの大きな支えになります。
家族や友人、会社の同僚がうつ病で悩んでいるみたいだけど、どんなふうに力になってあげればいいかわからない……、周囲の方からのこんな声をよく聞きます。まず、うつ病の患者さんのためにすることは、この病気についてよく勉強することです。
普通の怪我や病気と違って、うつ病では傷口が目にみえません。そのため、患者さんの苦しさやつらさが周囲の人には理解しにくいことがあります。しかし、うつ病の患者さんでは、ストレスなどによって脳内の活力や意欲を伝える神経伝達物質のバランスが乱れ、これによって憂うつ感や意欲の低下が生じています。この目に見えない患者さんのからだの変化をしっかりと理解してあげることです。



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