うつ 主婦(その18)
うつ病の治療のポイントは、次の3つです。
1. 回復をあせらない
くすりの効果があらわれるまでには、時間がかかります。また、うつ病はよくなったり悪くなったりを繰り返しますので、あせらずに、医師の指示にしたがって治療を受けていくようにしましょう。
2. 自分の判断で治療をやめない
うつ病の治療には、適正な量のくすりを服用することが重要です。症状がよくなったからといって、自分の判断でくすりを減らさないようにしてください。
また、症状が改善された後も、3〜6か月は服用を続けます。これは再発を予防するうえで、大切なことです。
3. 少しでも早く専門医に相談する
うつ病は、早期に適切な治療を受ければ、必ずよくなる病気です。症状に心当たりのある方は、少しでも早く専門医を受診し、治療を始めることが重要です。
うつ病の回復期とは、急性期の治療によって最もつらい症状がやわらぎ、症状が安定してくる時期です。こころと脳の休息が重要であった急性期から、社会復帰に向けたリハビリに移り、睡眠のリズムを整え、図書館に通ったり、「やってみたい」と思えることを徐々にやってみて、少しずつ昼間に活動する時間を増やしていきます。一方、症状がやわらぐと、つい「早く復帰しなくては」という気持ちが先に立って、無理をしてしまいがちです。「今の状態がどうか」ということを確認した上で、「次は何をやるのか」という目標を定めていくことが重要です。
また、急性期に起こる「うつ病の悪循環」が、どのようにして起こっていたのか担当の医師と一緒に整理をしておきましょう。そして、今回、うつ病になった当時のことを振り返り、「ストレスになる出来事が重なる」、「周囲のサポートが不足」という状況が起こっていなかったかを確認しておきます。その結果をもとに、また同じような「悪循環」にはまり込まずに、「うつ病の再発」を避けるには、どうすればよいかを考えておくことも大切です。
うつ病の治療が回復期まで進み、もとの生活とほぼ同じように生活を送れるようになれば、次にうつ病の再発予防を考えます。うつ病はきちんと治療を受ければ回復する病気ですが、一方でぶり返しやすい病気であるといわれています。
この時期は、症状が軽くなってきたと感じるため、患者さんの中には治療をやめたいと思う方もいます。しかし、くすりには、「状態をよくする」という働きに加えて、「よい状態を維持する」という働きもあります。個人差はありますが、症状がよくなっても、初めてうつ病になった患者さんではおよそ半年間はくすりの服用を続ける必要があります。
また、うつ病になったときのものの見方を知ることで、自分なりにものの見方を調整して、再発を予防することも大切です。
うつ病患者さんは「100点でなければ0点だ」とか「〜でなくてはならない」というように、ものの見方が極端になり、いくら「こころの休息が大切です」と担当の医師に言われても、「休むことは悪いことだ」、「休んでいる自分はダメな人間だ」と考えてしまいがちです。
しかし、例えば糖尿病の患者さんが、甘いものが好きだからと言って、甘いものを食べながら糖尿病のくすりを服用しても効果は期待できません。同じように、うつ病も過度のストレスがかかった状態のままでは、せっかく治療を始めても十分な効果は期待できません。
治療の効果がしっかりあらわれるようにするためにも、これまで1人で抱えてきた負担をいったんおろして十分なこころの休息をとることが大切なのです。
SSRI:フルボキサミン(ルボックスR、デプロメールR)、パロキセチン(パキシルR)、セルトラリン(ジェイゾロフトR)など。これらの副作用としては以下のようなものがあります。
服用を開始してすぐに、吐き気、嘔吐などの消化器系症状があらわれます。脳にある「吐き気の中枢」を刺激するために起こるもので、鎮痛薬のように胃を荒らすわけではありません。吐き気が強いときには吐き気止めのくすりを一緒に飲むと楽になることもありますので、つらいときには医師に相談してください。多くの場合、使い続けていると徐々におさまっていきます。
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