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うつ ロヒプノール(その18)

もう少し簡単にいうと、うつ病はこころのガソリンが切れて元気がなくなった状態です。ガソリンが切れた状態で車を走らせ続けると車は間違いなく壊れます。うつ病も同じです。こころやからだの様々な症状はガソリンが切れているというサインです。これを無視して無理したために、からだの一部が故障してうつ病になったと考えてみてください。


うつ病のときは、脳の機能不全によってものの見方が極端に悪くなります。そのため、元気なときなら気にならないようなちょっとした失敗でも、「とんでもないことをしてしまった」、「自分はダメな人間だ」と考えてしまいます。さらに、「こんなに役立たずの自分はこの職場にいても、迷惑をかけるだけだ」と考え、退職などに突き進んでしまうことがあります。
この“退職”という決断は、うつ病によってものの見方が否定的になっているために生じているものであり、患者さんの本来の考え方ではありません。決断を焦らずにうつ病から回復し、本来のものの見方、考え方ができるようになってから、「仕事をどうするか?」などの、重大な決断を行うようにしましょう。
また、せっかく治療を始めても、否定的なものの見方に基づいて退職や離婚をしてしまい、その結果、環境が悪化してしまう場合があります。この様に否定的なものの見方によって引き起こされた環境が、新たなストレスや周りからのサポートが得られにくい状況を作り出し、治療に悪影響を及ぼしてしまうこともあります。


眠気やだるさも副作用としてはよくみられます。くすりを飲んで1週間ほどは効果がはっきりとはあらわれないのに副作用が生じるため、倦怠感が悪化したと思われがちです。眠気は一方で、イライラした焦燥感や不安感をやわらげる効果をもっていますし、不眠の治療と考えることもできますが、日中の日常生活に支障をきたすようなときには、医師に相談してください。
動悸、頻脈がある場合もあります。三環系抗うつ薬は心臓の拍動数を上げることがあるため、心臓病の合併症がある患者さんには、注意が必要です。
手の震えがあるときには、1週間ほど様子をみて、おさまらないときには医師に相談してください。
排尿困難、尿閉など排尿困難の副作用は、特に初老期男性の前立腺肥大がみられる患者さんでは注意が必要です。医師に相談してください。
消化器系症状、口のかわき、めまい、立ちくらみは、“うつ病”に伴う自律神経失調症状でも起きることがありますので、これらの症状があった場合には、担当の医師に伝えることも大切です。


うつ病はこころとからだを活性化するセロトニンやノルアドレナリンといった脳内神経伝達物質の減少によって引き起こされると考えられています。
うつ病患者さんの場合は普通の人に比較して、神経伝達物質の量が少なくなっています。そのため、うつ病の治療ではくすりによって、神経伝達物質がもとの神経細胞に再び取り込まれるのを阻害して、神経伝達物質の量を正常に近い状態に戻します。
従来の抗うつ薬神経終末のセロトニンやノルアドレナリンを増やすことを目的として開発されたくすりですが、セロトニンやノルアドレナリン以外にも作用するため、くすりの副作用が比較的現れやすいといわれています。主な副作用は、口渇、便秘、排尿困難、眠気などです。



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