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うつ サイレース(その18)

うつ病治療の目標は、「ある程度の治療効果が得られること」ではなく、例えば、働いていた方なら、仕事に復帰して働けるようになるなど、「その患者さんに応じた生活を取り戻すこと」を目指します。ただし、以前とまったく同じ働き方をすれば、「ストレスになる出来事を重ね」、「1人で抱え込み」、またうつ病という「落とし穴」にはまってしまう可能性があります。そのため、回復期では「今回うつ病になる前に、どのような状態にあったのか」ということを十分に振り返り、「今後、どのように働くのか」を整理しておくことが重要です。
うつ病患者さんの多くは、眠れない、やる気が出ない、不安で落ち着かない、などのいちばんつらく感じていた症状が軽くなってくると、「早く復帰しなくては」という気持ちが先に立って、つい無理をしてしまいがちです。しかし、調子の波に振り回されずに一歩一歩、自分なりの生活を取り戻していく回復期の治療は、うつ病治療のゴールに向かうための重要な期間です。
1人で問題を抱え込まずに、医師と相談しながら、あせらずゆっくりと進んでいきましょう。


抗うつ薬の副作用は、くすりの種類によって違いがあります。
服用している抗うつ薬による副作用の特徴を知っておくことが大切です。
三環系抗うつ薬:クロミプラミン(アナフラニールR)、イミプラミン(トフラニールR)、アミトリプチリン(トリプタノールR)、アモキサピン(アモキサンR)など。
四環系抗うつ薬:マプロチリン(ルジオミールR)、ミアンセリン(テトラミドR)など。
これらの副作用としては以下のようなものがあります。
吐き気、嘔吐などの消化器系症状は、脳にある「吐き気の中枢」を刺激して起こります。
便秘は、腸の動きが抑えられて起こる副作用です。
口のかわきは、唾液の出が悪くなって口の中が粘った感じがしますが、水分が足りなくなっているわけではありません。
めまい、立ちくらみは、急に起き上がったときなどに、血圧が下がりすぎ、めまいや立ちくらみが起きることがあります。
かすみ目で焦点が合わないと感じられることもあります。


三環系抗うつ薬には、イミプラミン・アミトリプチリン・トリミプラミン・ノルトリプチリン・クロミプラミン・ロフェプラミン・アモキサピン・ドスレピンなどがあります。
四環系抗うつ剤には、マプロチリン・ミアンセリン・セチプチリンなどがあります・
SSRIにはパロキセチン・フルボキサミン、SNRIにはミルナシプランなど。その他の抗うつ薬としては、トラゾドン・スルピリドなどがあります。


SSRIは抗うつ薬の中に分類され、うつ病の症状を改善するくすりです。正式には、選択的セロトニン再取り込み阻害剤 (Selective Serotonin Reuptake Inhibitor) という名称で、各単語の頭文字を取ってSSRIと名付けられています。うつ病は、脳内で意欲や活力を伝える働きをしているセロトニンやノルアドレナリンが減少し、これらの情報伝達がスムーズにできなくなるために憂うつ感や意欲の低下などうつ病の症状があらわれるようになります。そのため、SSRIはうつ病の原因の1つであるセロトニン系に作用して、神経終末で減少しているセロトニンをある程度増やすように調整することでうつ状態を改善する効果を持ちます。



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