うつ サイレース(その15)
SSRIは、最近開発された抗うつ薬で、世界中で幅広く使用されています。これは、従来の抗うつ薬が、複数の脳内神経伝達物質に作用するのに対して、 SSRIはうつ病の原因となるセロトニン系だけに選択的に作用して、神経終末のセロトニンを正常に近い状態に調整することによりうつ状態を改善するといわれています。従来の抗うつ薬に比べ、必要な受容体のみに選択的に作用するため副作用が少ないとされています。
うつ病の患者さんは、もともとまじめで責任感が強い人が多いので、「仕事を休むなんてできない」、「自分が仕事を休んだりしたら、ほかの人に迷惑がかかる」と休養することをためらったり、拒んだりすることがよくあります。
まず、こころとからだをゆっくり休めて、疲れを癒すことが一番の治療であることを理解することが重要です。回復するまでに、ある程度の時間がかかりますが、必ず治りますので、ゆったりとリラックスできるものをみつけ、治療に専念できる環境をつくりましょう。
自分ではどうにも環境がつくれないなら、医師に相談したり、家族や職場の仲間の協力を求めたり、入院を考えてみてはどうでしょうか。
抗うつ薬の副作用は、くすりの種類によって違いがあります。
服用している抗うつ薬による副作用の特徴を知っておくことが大切です。
三環系抗うつ薬:クロミプラミン(アナフラニールR)、イミプラミン(トフラニールR)、アミトリプチリン(トリプタノールR)、アモキサピン(アモキサンR)など。
四環系抗うつ薬:マプロチリン(ルジオミールR)、ミアンセリン(テトラミドR)など。
これらの副作用としては以下のようなものがあります。
吐き気、嘔吐などの消化器系症状は、脳にある「吐き気の中枢」を刺激して起こります。
便秘は、腸の動きが抑えられて起こる副作用です。
口のかわきは、唾液の出が悪くなって口の中が粘った感じがしますが、水分が足りなくなっているわけではありません。
めまい、立ちくらみは、急に起き上がったときなどに、血圧が下がりすぎ、めまいや立ちくらみが起きることがあります。
かすみ目で焦点が合わないと感じられることもあります。
精神科というと何か特別なイメージがあるようですが、病医院の雰囲気も診察してくれる先生も一般の病医院とほとんど同じです。風邪を引いた時に近くのかかりつけ医を受診するように、ちょっと症状が気になるから病医院へ行く、というくらいの気持ちで十分です。家の近くや通勤途中の通いやすい病医院を選んで構えず気楽に受診しましょう。
スムーズに初診を受けるために、インターネットが活用できます。
実際に病医院へ行ってみようと思っても、どこに精神科があるのか、どうやって探せばよいのかということをなかなか人には聞きにくいと思います。最近では、インターネットを利用して、気軽に病医院を調べられるようになっています。インターネットの病医院検索を利用すると、その病医院の診療時間や予約が必要かどうかなどの詳しい情報も載っているので便利です。せっかく勇気をだして精神科に行ったのに診療時間外だった、予約をしていなくて診察が受けられなかったといったことがないように、初診をスムーズに受けるための一助として検索システムを利用してはどうでしょうか。
治療のポイントは、まず「支持的精神療法」を受け、「環境調整」を行うことが大切です。
うつ状態は放っておいてもよくなることはなく、その症状は次第に悪くなっていきます。そのため、少しでも早く、専門の医師に相談することが重要です。
病医院でのうつ病の治療は、「支持的精神療法」が中心になります。 また、「環境調整」を行うことが大切で、症状の軽いうちに治療を始めれば、3〜6か月くらいで、症状はずいぶんとよくなります。
通院は、最初のうちは1週間ごとで、その後は、症状により通院頻度が長くなるので、 担当の医師と症状の変化について話し、くすりの効果を確かめながら治療を進めていきます。
うつ病は、治療を始めたからといって、すぐによくなるわけではありません。よくなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に改善していきますので、あせらず根気よく治療を進めることが大切です。
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吉田病院
外来/精神科デイケア/精神科訪問看護/入院随時可
TEL : 0966-22-4051
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