うつ状態(その18)
SNRI:ミルナシプラン(トレドミンR)などの副作用としては以下のようなものがあります。排尿障害(おしっこが出にくい、おしっこが出すぎる、おしっこが我慢できないなど)が比較的多く、このほか、消化器系症状や頭痛、血圧上昇もみられています。
精神科や神経科は、精神疾患を専門に扱う診療科で“うつ病”も専門分野のひとつです。また、心療内科は、心身症(からだの病気による発症や経過の中で精神的なストレスが関係している病気)を専門としていますが、“うつ病”の治療も行っています。神経内科という診療科もありますが、こちらは脳梗塞などの血管の障害や神経の障害を専門にしています。
話しやすいということでしたら、普段通っているプライマリケア医も対応してくれますし、専門医を紹介してくれることもあります。このほか職場の産業医や、地域の保健所などでも受診・相談することが可能です。
治療を始めると、「しばらくは週に1回通ってください」とか「このくすりを飲んで、何か気になることがあれば、すぐに相談にいらしてください」などと言われることも多いと思います。また、治療にはそれなりの時間がかかることもありますから、あなたのライフスタイルの中で、通いやすさや診療時間などを考えて、治療が続けられる病院を選ぶことが大切です。
うつ病はよくなったり、悪くなったりを繰り返しながら、徐々に回復していく病気です。
少し調子がよくなると、「なんとか取り戻そう」と思い、がんばって仕事や家事を始めたくなってしまいがちですが、ここでがんばりすぎると、悪くなる波がきたときの度合いがひどくなってしまいます。次にくるかもしれないうつの波をひどくさせないためにも、調子がよいと感じても少し抑え気味にして、少しずつもとの生活に戻すようにしましょう。
また逆に、調子が悪くなったときに焦ってジタバタすると、調子がますます悪くなります。少し待っていれば、調子の悪さも抜けていきますので、悪い時期が通り過ぎるのをじっと待つことも必要です。
うつ病の経過には波があることを知って、症状の波に振り回されないようにすることも、うつ病の治療をスムーズに進めるためには大切です。
くすりの服用を開始し、“うつ病”の症状を軽くするための期間(6週〜12週)。
十分な休養をとりながらくすりの服用を始めます。この期間はくすりの反応にからだを慣らしていく期間ともいえます。眠気、めまいなどの副作用があらわれることがありますが、しばらくするとおさまります。治療効果は直線的ではなく、1段ずつ階段をのぼるようにゆっくりと回復していきます。
安定した状態を維持する期間(4〜9ヵ月)。
よくなった状態を維持する期間です。症状が安定しているのでよくなったと思いくすりをやめたくなる時期ですが、症状のぶり返しを予防するためにも医師の指示に従って治療を続けます。この期間にきちんと治療を継続することがとても大切です。
少しずつもとの生活へ戻していく期間(1年〜)。
周りの人たちとのコミュニケーションをとりながら、日常生活や職場に戻れるように慣らしていく期間です。また、“うつ病”を引き起こしやすい思考パターンの改善(認知行動療法)なども行われます。くすりの服用も、医師からの指示があるまでは続けていきます。
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