うつの再発(その16)
周囲の人の対応の具体的なポイントには次のようなものがあります。
・“頑張りたくても頑張れない”うつ病患者さんにとって、「頑張って」などという励ましの言葉は逆効果です
・夕食のメニューなどの生活の小さなことでも、考えや決断を求めることはなるべく避けましょう
・外出や運動を無理にすすめず、とにかくゆっくり休ませましょう
・「仕事を辞めるかどうか」というような、重要な決定は先のばしにさせましょう家事などの日常生活上の負担を減らしてあげましょう
・医師により多くの情報を正確に伝えるために、できるだけ病医院に付き添い、受診に同席しましょう
・自己判断でくすりの服用をやめると回復を遅らせてしまうため、きちんとくすりをのむように気をつけてあげましょう
人のこころはいつも元気というわけではありません。仕事でのミス、失恋、家族関係などほんの些細な出来事で、落ち込んだり、傷ついたりしてこころが不安定な1日を過ごすこともあります。しかし、たいていの場合、人は数日もすると回復して、また元気に“頑張ろう”と思える力をもっています。ところが時に、いつまでも気持ちが沈んだままで復活しないことがあります。このような状態を“うつ状態”といい、これが2週間以上も続くような場合、これからお話するうつ病に関わりが出てきます。人のこころは晴れたり、曇ったりを繰り返しながら日々の生活を送っています。
睡眠のリズムを整えていくためには、昼間に何か活動を行い、徐々に行動力を増やしていくことも大切になります。しかし、「昼間に何をやるか?」については、「無理矢理やる」、「誰かに言われたからやる」のではなく、「自分でやれそうだと思うこと」、「やってみたいと思うこと」から始めてみることが大切です。また、回復期の基本は、「やってみようと思うこと」の「半分くらい」からスタートしてみることです。
“うつ病”の治療は「十分な休養」と「くすりによる治療」という2つの柱で進められます。また、考え方などを見直す「精神療法」を組み合わせた治療が行われることもあります。
十分な休養は、“うつ病”の治療で最も大切なものです。まずはゆっくりと休むことで、疲れきっているこころとからだをリフレッシュさせます。この期間は、家で何もしないでゆったりとして過ごすことが大切です。
“うつ病”の患者さんは、「常に何かをしていなければいけない」、「休むことは罪だ」と考えるタイプの人が多いため、なかなか休みをとろうとしません。休養によってこころのガソリンを十分に補給することで治療効果も上がります。十分な休養をとる場所がない場合は、軽症であっても入院した方がよいという場合もあります。
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