カウンセラー ウツ
病医院での診察から治療までの流れは普段風邪などで病医院へ行ったときと同じで、十分な問診を行ったあと、くすりによる治療が行われるようになります。主な問診の内容は、「どんな症状があるのか」、「いつごろからそのような症状が出るようになったのか」、「大きな環境の変化などはなかったか」などの話しを聞きながらうつ病になるまでの原因を探していきます。治るまでにある程度の時間はかかりますが、うつ病は早期発見と適切な治療を受ければ治る病気です。うつ病が「病気」であることを理解して、焦らずじっくり治療に取り組むことが大切です。
うつ病の治療のポイントは、次の3つです。
1. 回復をあせらない
くすりの効果があらわれるまでには、時間がかかります。また、うつ病はよくなったり悪くなったりを繰り返しますので、あせらずに、医師の指示にしたがって治療を受けていくようにしましょう。
2. 自分の判断で治療をやめない
うつ病の治療には、適正な量のくすりを服用することが重要です。症状がよくなったからといって、自分の判断でくすりを減らさないようにしてください。
また、症状が改善された後も、3〜6か月は服用を続けます。これは再発を予防するうえで、大切なことです。
3. 少しでも早く専門医に相談する
うつ病は、早期に適切な治療を受ければ、必ずよくなる病気です。症状に心当たりのある方は、少しでも早く専門医を受診し、治療を始めることが重要です。
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、現在世界中で使われている抗うつ薬です。セロトニントランスポーターに作用し、神経細胞と神経細胞の間でセロトニンの量を調整するように働きます。不安を抑える作用が強いので、抑うつ状態のほか、不安が強い患者さんにも用いられます。副作用は比較的少ないといわれていますが、飲み始めに、吐き気やむかつき、便秘、下痢などの消化器系の副作用があらわれることがあります。これらの症状の多くは1〜2週間で自然に消えますが、気になるときは医師に相談してください。
SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)は2000年に使用が認められた抗うつ薬で、脳内神経伝達物質であるセロトニンとノルアドレナリンの両方の調整を行うために、セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害する作用があります。
三環系抗うつ薬は、“うつ病”を改善する効果をもつくすりですが、一方でセロトニン以外のアセチルコリンという神経伝達物質の働きを抑制してしまうため、抗コリン作用という便秘、排尿困難、口が渇くなどの副作用があらわれることがあります。
四環系抗うつ薬は、三環系抗うつ薬の副作用である抗コリン作用を少なくすることを目的として開発されたくすりです。
うつ病の再発を予防するための「維持療法」とは、もとの生活や職場に復帰できた後も、くすりによる治療を継続することです。
ある研究では、抗うつ薬による維持療法を行った場合は、維持療法を行わない場合に比べて再発する患者さんの頻度が低くなることが報告されており、うつ病の再発予防のために維持療法の効果が認められています。初めてうつ病になった患者さんでは、およそ半年間はくすりの服用を続ける必要があります。特に、うつ病の再発を何回か繰り返した患者さんや、まだ症状が残っている患者さん、重症のうつ病と診断された患者さんでは、1〜3年程度の長期にわたり治療を継続する必要がある場合があります。
抗うつ薬の維持療法をどのくらい続けるかは、担当の医師と十分に相談していただくことが重要です。また、抗うつ薬の維持療法による再発予防以外には、「物事の“とらえ方”」を調整する認知行動療法を行うと、再発する頻度が低くなるという報告があります。
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