うつ 睡眠導入剤(その105)
うつ病の治療には、主に「抗うつ薬」という種類のくすりが使用されます。
抗うつ薬は、うつ病で生じる脳内神経伝達物質のバランスの乱れを修正することによって、うつ病の症状を改善します。そのため、抗うつ薬を服用すると憂うつな気分や不安感などが改善されますが、それは決してくすりによって性格が変わったりするわけではありません。
うつ病は、こころの弱さや努力不足が原因ではなく、病気であることを自覚することです。
うつ病は直線的に改善するわけではなく、「よくなったり、悪くなったり」を繰り返しながら、徐々によくなっていく病気です。あせらず、気長に治療に取り組むことも大切です。
くすりの服用は医師の指示に従うことです。抗うつ薬はのみ始めて数日たってから序々に効き始め、次第に1〜4週間のうちに効果が現れてきます。また、その後症状が安定しても再発を防ぐためにしばらく服用を続けます。自分で判断してくすりをやめたりしないようにしましょう。
うつ病の再発を予防するための「維持療法」とは、もとの生活や職場に復帰できた後も、くすりによる治療を継続することです。
ある研究では、抗うつ薬による維持療法を行った場合は、維持療法を行わない場合に比べて再発する患者さんの頻度が低くなることが報告されており、うつ病の再発予防のために維持療法の効果が認められています。初めてうつ病になった患者さんでは、およそ半年間はくすりの服用を続ける必要があります。特に、うつ病の再発を何回か繰り返した患者さんや、まだ症状が残っている患者さん、重症のうつ病と診断された患者さんでは、1〜3年程度の長期にわたり治療を継続する必要がある場合があります。
抗うつ薬の維持療法をどのくらい続けるかは、担当の医師と十分に相談していただくことが重要です。また、抗うつ薬の維持療法による再発予防以外には、「物事の“とらえ方”」を調整する認知行動療法を行うと、再発する頻度が低くなるという報告があります。
うつ病は憂うつ感や無気力な状態が長期間回復せずに、日常生活に支障をきたすようになってしまう病気です。しかし、多くの人がこのようなうつ病の症状を気持ちの持ちようと考えてしまうようです。そして、そんなやる気の出ない状態に焦り、さらに無理をして症状を悪化させてしまいます。
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